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EMODAプロデューサーの松本恵奈さんが雑誌「TOKYO ViVi」で出産の思いを告白されています。

松本恵奈さんがブログに転載されていたので、そちらからご紹介させていただきます。

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「松本恵奈が母になるまで・・・」vol.1

EMODA エモダ 松本恵奈

夫とは高校時代からの10年にもなる付き合い。
入籍を決めた頃から彼は子供を欲しがっていて、
私自身もいつかは彼との子供が欲しいと思いながらも
まだまだ先のことだと思っていた。
いつまでも恋人同士のような夫婦で、仕事もバリバリやって、
好きな服を着て、いつも自分をキレイにしている。
そんな人生が私の憧れ。

10年も付き合っていながら一度も子供ができることもなく、
もしかして子供はできないのかも、と思い込んでいたから、
いつしか彼と二人だけで過ごす人生を思い描くようになっていた。
入籍が決まってからというもの、今までよりもさらに楽しくて仲良しで。
結婚て本当にいいものだなぁ、と実感する日々。
こんな生活がずっと続いていく、そう思っていた・・・・・・。

でも、“その時”は突然やってきた。

入籍して1週間あまり、微熱が続いて体調がすぐれない私の様子をみて、
もしかして?と気付いた彼が妊娠検査薬を買ってきた。
妊娠しているなんて考えもしなかった私は、言われるがままに検査をした。
その結果を見た彼は「やったぁー!!!!」と大喜び。
そんな彼を尻目に、私がまず一番に考えたことといえば、
突然現れた誰かによって今までの生活が急に変わってしまう、
という漠然とした不安だった。
私には子供がいる生活というものが想像できなくなっていて。
もちろん、世の中には仲の良い夫婦はたくさんいるだろうけれど、
その時の私は不安に押しつぶされてばかりで
幸せな生活をイメージできる程の余裕がなかった。

いつしか“子供を授かる”ということと、
“女として幸せに生きる”ということが、
真逆の生き方のように思うようになっていたのかもしれない。

なんで彼はこんなに喜べるんだろう?
始まったばかりの新婚生活は?
まだ挙げていない結婚式はどうなっちゃうの?
大人の自由で楽しい世界からはじきだされて、急に孤独になった気がした。
今思えば、マタニティーブルーの始まりだったのかもしれない。
私のそれはおそらくひどいほうで、最初は毎日泣いてばかりいた。

幸い、吐くつわりはなかったけれど、寝づわりがひどく仕事もままならない。
腰痛に全身のむくみ、肌荒れと、どんどん変化していく身体。
仕事上、スタイル維持もにすごく気を使ってきたから、
日々増えていく見たこともない体重に、ショックも大きかった。
妊娠は二人でするものだけど、女の人が負うものってどうしても大きい。

なんで私だけしんどいの?
なんで私が産まなきゃいけないの?

沸き上がる感情はほとんどすべて彼に向けられた。
彼が何をしたとか、そんなことではない。
むしろ、彼は、できる限りのサポートで私を支えてくれた。
たばこも止め、飲みにも行かず生活リズムもすべて私に合わせてくれていた。
それでも、なぜか彼に対してどうしようもなく苛立ってしまう。
情緒不安定と体調の悪さから、
初めて仕事をキャンセルしてしまったこともあった。
自身のブランドのコスメラインの立ち上がりと重なり、
仕事も大変な時期だったというのに。
さすがに限界を感じて、まだ安定期にも入っていないことを知りつつも、
仕方なく職場に報告をした。
なんでこんな目にあわなきゃいけないのだろう。
今後の生活はいったいどうなるの?
被害妄想ばかりがこみあげてきて、ひたすら彼に当たってしまった。

そんな荒れ果てる私に、彼はある日、
「何をどうしたらお前は幸せになれるの?
俺は二人の間に命を授かったこと、恵奈が俺の子を妊娠している
今のこの状況を心から幸せに思ってんねん!」
こう珍しく怒鳴ってきた。

きっと私は、まだまだ彼に恋をしていたかったんだと思う。
大好きな仕事をしながら、可愛い洋服をたくさん着て、
彼との貴重な休日を楽しむ。
思い描いてきた甘い二人の生活をもっと続けていきたかったんだと思う。

子供を産んだら彼は私を女として見てくれる?
育児に追われて二人の時間がなくなってしまったら?
おしゃれできる余裕がなくて浮気されたらどうするの?
今思えば子供じみた不安ばかり。
結局自分のことしか考えていなかった。
彼は、私のために一生懸命だったのに。
不安ばかりが募る、辛くて長い妊娠初期。
今だったら「あの時は訳も分からず当たってしまって、ゴメンね」
って素直に言えるのに。

つづく・・・

読んでみて

妊娠・出産というとまず幸せなイメージが浮かんできます。
でも必ずしもそれだけではなくて、環境の変化に気持ちは揺れ動いていく。
そんな松本恵奈さんのリアルな心情が伝わってきました。

実際に妊娠してみて初めて分かるものなのかもしれませんが、これからお母さんになる女性にとっては、貴重な経験談になるのでは、と思いました。

出産までの軌跡を見守りたいと思います。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!

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